@username
を付けます *'backupdir'* *'bdir'*
'backupdir' 'bdir' 文字列 (Amigaでの既定値: ".,t:",
Win32での既定値: ".,$TEMP,c:/tmp,c:/temp"
Unixでの既定値: ".,~/tmp,~/")
グローバル
値は、バックアップファイル用ディレクトリの、コンマ区切りのリストである。
- バックアップファイルは、リスト内の、使用可能な最初のディレクトリの中
に作られる。Vim はそのディレクトリを作成しないので、存在していなけれ
ばならない。
- 値が空だと、バックアップファイルは作られない ('patchmode' は使えな
くなる!)。そのため書き込みが失敗するかもしれない。
- ディレクトリに "." を指定するのは、バックアップファイルを、編集され
たファイルと同じディレクトリに作るということである。
- ディレクトリが "./" (MS-Windowsでは ".\") で始まるのは、バックアップ
ファイルを作るディレクトリを、編集されたファイルとの相対的な位置で決
めるということである。最初の "." は編集されたファイルのパス名で置き
換えられる。(ディレクトリ名の内部の "." には特別な意味はない)
- コンマの後の空白は無視されるが、他の場所の空白はディレクトリ名の一部
と見なされる。ディレクトリ名の先頭に空白を使いたいなら、その空白の前
に '\' を置くこと。
- ディレクトリ名にコンマを使いたいなら、そのコンマの前に '\' を置くこ
と。
- ディレクトリ名は '/' で終わってもよい。
- UnixとWin32では、指定されたディレクトリ名の末尾がディレクトリの区切
り記号2個("//")で終わっていたら、バックアップファイルの名前はフルパ
スに従って付けられる。バックアップファイルのファイル名をフルパス形式
で表し、ディレクトリの区切り文字をパーセント記号 '%' で置き換えたも
のが使われる。こうするとバックアップファイル格納用ディレクトリの中で
もファイル名の一意性が保証される。
Win32では、"\\" で終わることも可能である。ただし、区切り文字のコンマ
の前では "\\" でなく "//" と書かなければならない。"\\" と書くと、コ
ンマがファイル名の一部と解釈されてしまうためである。したがって、'\\'
の代わりに '//' を使用することを勧める。
- 環境変数は展開される |:set_env|。
- 文字 '\' には注意。空白の前には1個置き、オプションの値に '\' 自身を
含めるなら2個置く (|option-backslash| を参照)。例:
:set bdir=c:\\tmp,\ dir\\,with\\,commas,\\\ dir\ with\ spaces
{訳注: 結果は backupdir=c:\tmp, dir\,with\,commas,\ dir with space}
- Vim version 3.0 との後方互換性のため、値の先頭の '>' は取り除かれる。
オプション 'backup' および 'writebackup' も参照。
Unixでユーザーのバックアップファイルを隠したいなら、次のようにしてみる
こと。
:set backupdir=./.backup,~/.backup,.,/tmp
この方法を使うには、それぞれのディレクトリとあなたのホームディレクトリ
にディレクトリ ".backup" を作らなければならない。
リストにディレクトリを追加するときにはコマンド |:set+=|、リストからディ
レクトリを除くときにはコマンド |:set-=| を使うのがよい。こうすると将来
のバージョンで異なった既定値が使われるようになったときに、問題が起きる
のを防げる。
安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
ス|sandbox|の中で設定することはできない。